「手製本を楽しむ」という本

手製本を楽しむ 栃折久美子著
栃折久美子さんという人は、本当に「本」を愛してるんだなあと思います。
市販の印刷本の表紙を外して、自分のオリジナルの装丁に作り替えたり、
傷んだ本を修理して装本し直し、生き返らせる方法など、
市販本のバラし方から、傷んだ部分の補修の仕方、そして製本の工程が
一つ一つ丁寧に解説されています。
同著作「えほんをつくる」と重複する部分がありますが、
こちらはその上級編と言って良いと思います。
「えほんをつくる」で、ある程度製本を経験してからの方が理解しやすいと思います。
自分史や短歌集などの趣味の本を、本格的に手製本したい方向けの技法解説書です。
私は角背の本しか作ったことがありません。
いつか重厚な丸背の本を作ろうと、インターネットで見つけて、
買おうと思っていた手作り用製本機があったのですが、考えを改めました。
その製本機は無線とじで、背を丸く格好付けてボンドで固めるものでした。
でも、丸背というのは、だてに丸いわけではないのですね。
糸でとじるので、糸の太さで厚みが生じ、それを逃がすために必然的に丸くなるのだそうです。
いつか、この本に書かれている方法で、丸背の本を作ろうと思います。
また、表紙や背表紙に金箔を入れるには、専門業者に頼むしかないと思っていましたが、自分でも出来ないことはないと分かりました。
ちょっとハードルが高そうですが、いつか挑戦したいものです。
いつかこの装本に値する中身が作れたら、表紙に箔押しして、ケースも作って、
いつか、いつかと夢を持たせてくれる本です。
筆:大石寛子

