お話作りのヒント (2)お話の構成・起承転結
先週の続きです。先週お読みいただいてない方は、こちらをどうぞ。
まず、お話作りの基本である起承転結と、絵本のシーン割について、私流のやり方を図解しています。 こちらをご覧下さい。
さて、「人参も食べなさい」がテーマのお話について考えます。
みなさん、ポパイをご存知でしょうか。
ポパイは1960年頃のアニメ界のスーパーヒーローです。
宿敵ブルートにコテンパンにやられて、もうダメというときにホウレンソウの缶詰を
握りつぶして口へ放り込みます。
たちまち元気回復。毎回最後はブルートをやっつけて終わります。
子どもたちにホウレンソウを食べさせようと考えたアメリカ政府が、宣伝のために
ポパイアニメを作った、と子どもの頃に聞かされました。
それが本当かどうか定かではありませんが、ポパイによってホウレンソウの消費量が
増大したのは本当らしいです。
人参を食べさせるにはやはり、主人公が人参を食べて良い結末を迎える話になるでしょうね。
ただポパイはもともとホウレンソウが嫌いではないので、状況が違います。
嫌いな人参の場合だったら、起承転結の流れとしては、例えば次のようなものが
考えられます。
「起」で、主人公は人参嫌い、食べない。
↓
「承」で、やはり主人公は人参嫌い、食べない。
↓
「転」で、人参を食べることになる状況が発生
↓ 「転」の後半で、食べる!
「結」で、食べて良かった!で終わる。
ここで重要なのは、人参を食べることになる状況の設定です。
生半可なものでは、納得してくれないでしょう。最も頭をひねるところです。
男の子と女の子では、違うでしょうね。性格によっても違ってくるでしょうね。
主人公=うちの子なので(その子が主人公の話を想定しています)
違和感を持たれてはいけません。
今、子どもが興味を持っていることに絡められると良いですね。
仮に、つよし君という4才の男の子がいるとします。
彼は最近、強さへの憧れが芽生えてきています。
ということで考えた状況設定です。
つよし君が旅に出ます。
力持ちのロバに出会い、力の秘訣は人参だと言われます。
ロバはつよし君に人参を勧めますが、つよし君は食べません。
コウノトリに出会い、遠くまで飛べる秘訣は人参だと言われます。
(コウノトリは人参を食べないと思うけど無視)つよし君はやっぱり
人参を食べません。
ウサギに出会います。ウサギは速く走れる秘訣は人参だと言って、つよし君に
人参を持たせます。
つよし君が旅を続けていると、傷だらけのネズミの集団に出会います。
ネズミ達は猫にいじめられているのです。つよし君に助けを求めます。
つよし君は、これを食べると力が出て空が飛べて速く走れるよと、
ウサギに貰った人参をあげます。
でもネズミたちは、人参は嫌いだと言って食べようとしません。
つよし君は提案します。僕も人参は大嫌いだけど、一緒に食べて猫をやっつけようと。
つよし君とネズミたちは一生懸命人参を食べました。
そしてついに猫をやっつけたのでした。
ありがとう、ネズミたちに感謝されて、つよし君万々歳!
この筋書きを具体的に、シーン割の中に落としていきます。
ロバに出会う場所は?会話のきっかけは?ロバがつよし君に勧める人参の形状は?
具体的に。具体的に。
とまあ、
考え方としては、このように進めていったらよいのではないかと思います。
時間をかけて、いろいろな設定を考えてみてくださいね。
きっと子どもの心に伝わる展開があると思います。
筆:大石寛子
まず、お話作りの基本である起承転結と、絵本のシーン割について、私流のやり方を図解しています。 こちらをご覧下さい。
さて、「人参も食べなさい」がテーマのお話について考えます。
みなさん、ポパイをご存知でしょうか。
ポパイは1960年頃のアニメ界のスーパーヒーローです。
宿敵ブルートにコテンパンにやられて、もうダメというときにホウレンソウの缶詰を
握りつぶして口へ放り込みます。
たちまち元気回復。毎回最後はブルートをやっつけて終わります。
子どもたちにホウレンソウを食べさせようと考えたアメリカ政府が、宣伝のために
ポパイアニメを作った、と子どもの頃に聞かされました。
それが本当かどうか定かではありませんが、ポパイによってホウレンソウの消費量が
増大したのは本当らしいです。
人参を食べさせるにはやはり、主人公が人参を食べて良い結末を迎える話になるでしょうね。
ただポパイはもともとホウレンソウが嫌いではないので、状況が違います。
嫌いな人参の場合だったら、起承転結の流れとしては、例えば次のようなものが
考えられます。
「起」で、主人公は人参嫌い、食べない。
↓
「承」で、やはり主人公は人参嫌い、食べない。
↓
「転」で、人参を食べることになる状況が発生
↓ 「転」の後半で、食べる!
「結」で、食べて良かった!で終わる。
ここで重要なのは、人参を食べることになる状況の設定です。
生半可なものでは、納得してくれないでしょう。最も頭をひねるところです。
男の子と女の子では、違うでしょうね。性格によっても違ってくるでしょうね。
主人公=うちの子なので(その子が主人公の話を想定しています)
違和感を持たれてはいけません。
今、子どもが興味を持っていることに絡められると良いですね。
仮に、つよし君という4才の男の子がいるとします。
彼は最近、強さへの憧れが芽生えてきています。
ということで考えた状況設定です。
つよし君が旅に出ます。
力持ちのロバに出会い、力の秘訣は人参だと言われます。
ロバはつよし君に人参を勧めますが、つよし君は食べません。
コウノトリに出会い、遠くまで飛べる秘訣は人参だと言われます。
(コウノトリは人参を食べないと思うけど無視)つよし君はやっぱり
人参を食べません。
ウサギに出会います。ウサギは速く走れる秘訣は人参だと言って、つよし君に
人参を持たせます。
つよし君が旅を続けていると、傷だらけのネズミの集団に出会います。
ネズミ達は猫にいじめられているのです。つよし君に助けを求めます。
つよし君は、これを食べると力が出て空が飛べて速く走れるよと、
ウサギに貰った人参をあげます。
でもネズミたちは、人参は嫌いだと言って食べようとしません。
つよし君は提案します。僕も人参は大嫌いだけど、一緒に食べて猫をやっつけようと。
つよし君とネズミたちは一生懸命人参を食べました。
そしてついに猫をやっつけたのでした。
ありがとう、ネズミたちに感謝されて、つよし君万々歳!
この筋書きを具体的に、シーン割の中に落としていきます。
ロバに出会う場所は?会話のきっかけは?ロバがつよし君に勧める人参の形状は?
具体的に。具体的に。
とまあ、
考え方としては、このように進めていったらよいのではないかと思います。
時間をかけて、いろいろな設定を考えてみてくださいね。
きっと子どもの心に伝わる展開があると思います。
筆:大石寛子

