見つけました!
ポップアップしかけの実用本。最高の1冊です!!
実物で学ぶしかけ絵本の基礎知識ポップアップ
絵本教室でしかけ絵本作りを教えることになったとき、
何冊かのしかけ絵本を参考にしました。
自分でも、紙を切っては貼り、切っては貼りして、研究しました。
もっと他のしかけはないかと探していたとき、この本を見つけたのです。
この本は、まるで「しかけのカタログ」です。
しかも、これらのしかけは基礎なのです。
1つの見本から何をイメージするかで、限りないしかけが生まれてきます。

まず本を開くと、キシキシ…カリカリ…という不思議な音とともに
↑こんなものが現れます。
なんじゃこれは!
キシキシ…カリカリ…も、音の出るしかけ。
グロテスクな、手のようなものが、揺れています。
「ペーパーエンジニアにとって運動エネルギーは生命であり友なのだ」
という著者の言葉と合わせて、感動しました。

↑それぞれのページに、小さなしかけの模型が貼り付けてあります。
全部で40幾種類あります。
解説が理論的で設計の説明がありますが、なにしろ実物付きなので一目瞭然。
固定の仕方のコツも分かりやすく書かれています。
この小さな模型の1つ1つに秘められた可能性に、ゾクゾクしてきます。
筆:大石寛子
手製本を楽しむ 栃折久美子著
栃折久美子さんという人は、本当に「本」を愛してるんだなあと思います。
市販の印刷本の表紙を外して、自分のオリジナルの装丁に作り替えたり、
傷んだ本を修理して装本し直し、生き返らせる方法など、
市販本のバラし方から、傷んだ部分の補修の仕方、そして製本の工程が
一つ一つ丁寧に解説されています。
同著作「えほんをつくる」と重複する部分がありますが、
こちらはその上級編と言って良いと思います。
「えほんをつくる」で、ある程度製本を経験してからの方が理解しやすいと思います。
自分史や短歌集などの趣味の本を、本格的に手製本したい方向けの技法解説書です。
私は角背の本しか作ったことがありません。
いつか重厚な丸背の本を作ろうと、インターネットで見つけて、
買おうと思っていた手作り用製本機があったのですが、考えを改めました。
その製本機は無線とじで、背を丸く格好付けてボンドで固めるものでした。
でも、丸背というのは、だてに丸いわけではないのですね。
糸でとじるので、糸の太さで厚みが生じ、それを逃がすために必然的に丸くなるのだそうです。
いつか、この本に書かれている方法で、丸背の本を作ろうと思います。
また、表紙や背表紙に金箔を入れるには、専門業者に頼むしかないと思っていましたが、自分でも出来ないことはないと分かりました。
ちょっとハードルが高そうですが、いつか挑戦したいものです。
いつかこの装本に値する中身が作れたら、表紙に箔押しして、ケースも作って、
いつか、いつかと夢を持たせてくれる本です。
筆:大石寛子
先日図書館で、手作り製本に関する本を7冊借りてきました。
探せばあるものですね。
読む目的にもよりますが、写真が沢山で雑貨ふうのプチ絵本のアイディアみたいな。
ブームに乗って、手を変え品を変えの感があります。
そんな中で、製本の観点でダントツに内容のある本を紹介します。
えほんをつくる 栃折久美子著
1983年に書かれたもので、「子どもとつくる」というシリーズの1冊ですが、
立派な手製本の技法解説書です。
その技法の説明の行間に、著者の本に対する思いや製本についての考えがにじみ出ています。
たとえば、無線とじの本は消耗品だ、と著者は言います。
市販本の多くは無線とじなので、私はいつか無線とじをマスターしたいと思っていましたが、自分の浅はかさを知りました。
私が制作している「ピクブック」の製本は中とじ製本です。
何年もの試行錯誤の末、現在の製法にたどり着きましたが、
この本で紹介されている「1折り中とじ 基本型A」と、やり方が同じでした。
この本を読んでいれば苦労しなかったのに。
手順や、道具の使い方や、力の入れ方までもです。
つまり、この本にはそこまで詳しく書かれているのです。
他に、足をつけて絵をつなぐ製本や、表紙のデザインの手法や、本文の枚数が多い場合に行う、パピヨンというとじ方などが紹介されています。
パピヨンは読んだだけでは分からなくて、実際にやりながら読みました。
3本の糸の両端に6本の針をつけます。なるほどね〜!思わずうなりました。
手元に置いて、繰り返し読む。読みながら製本に取りかかる。
製本をやりたい人には絶対オススメですよ。
筆:大石寛子
このブログを始めてから、いろいろ勉強してます。
絵本や童話作りに関する本や、シュタイナー教育関係や、以前にコメントで紹介していただいたビジネス書なども、頑張って読んでおります。
そんな中で見つけた、「絵本づくりトレーニング」という本。
絵本づくりトレーニング
本を紹介するとき、外観が分かるようにamazonのページへリンクを貼っていますが、
この本、写真がないんですね。
写真を撮って載せる許可を貰ってないので、説明します。
分厚い大学ノートのような装丁です。黄色い表紙の大学ノートです。
これは、絶対におもしろいです。
著者の長谷川集平という人は、
何でこんな面白いことを次々と思いつくんだろう。
遊び心いっぱいで、でもすごく真面目で。
絵本づくりのHow toと同時に、エッセイ集のような側面を感じました。
集平先生の説明と、あんまりよく分かってない生徒さんとの対話形式の授業が、
楽しくてリラックスできます。
よく分かってない生徒さんは、ため息をついたり、「何いってるのか分からない」と、読者の気持ちを代弁してくれます。
カードを使ったトレーニングは、実際にやってないので理解出来てない部分が沢山あります。時間を作ってやってみたいです。
シーンの流れや視点の位置など、マニュアルとして何度も読み返したい本です。
図書館の本なので、早速購入するつもりです。
筆:大石寛子
この本を読むと、「絵本」の概念が広がります。
普通「絵本」と聞いてイメージするのは、
絵を中心にして簡単な文があって、並製本か上製本か方法はともかく、
綴じてある本を思い浮かべますよね。
せいぜい変わったところで、仕掛け絵本や布絵本くらいではないでしょうか。
ところがこの本には、いろいろな作家がそれぞれの手法で制作した絵本が
紹介されています。
たとえば、一枚の紙を切って折っただけの「おりがみ絵本」や
巻き尺のように長い紙に絵を描いて畳んだ「ものさし絵本」や
じゃばらのように絵をつなげて、屏風みたいな絵本です。
それらの一つ一つが、ユニークで本当に素晴らしいのです。
手作り本て、広くて深いなあと、つくづく思います。
特に絵を描くのが好きな方には、アイディアがいっぱい湧いてくるのでは
ないでしょうか。
そして、ちょっと為になったのは、印刷本のこと。
私が、印刷した物を製本することを始めたのは、ほんの数年前です。
自費出版などという大それたものではなく、知人へのプレゼントに
10冊くらい作りたかったのです。
10冊分の印刷製本の見積もり依頼を印刷会社に出したところ、
4社に出して、じつに1社からも返事がもらえませんでした。
普通自費出版といえば、少なくても50部・100部なんですね。
かなり非常識ではありました。
それで、仕方なく自分でやることにしたのです。
自費出版は憧れだけど、どうしたらいいのか全然分からないし…
費用もどれくらいか分からないし…という方。
この本を読むと、なんとなくイメージがつかめてきます。
いつか自費出版するとして、今はとりあえず我が家のプリンタで作ってみよう!
という方にも、良いと思います。
絵本のつくりかた〈1〉―あこがれのクリエイターとつくるはじめての物語
筆:大石寛子